第12章は,この日本語訳の高分子のために書かれた
「ゲルそしてスマートゲル」である。
高分子網目である高分子ゲルは,イオン交換樹脂,
浸透クロマトグラフィーの担体,医療におけるソフト
コンタクトレンズ,そしてドラッグデリバリーの運搬の
ために使われている。
北アメリカの北東部,古都であるボストン郊外にある
マサチューセッツ工科大学(MIT)では,物理学,天文学,
生物学、人工知能など広い分野で研究が行われている。
田中豊一教授(故人)のゲル研究が紹介されているが,
乾燥度と膨潤度の交差模様が高分子ゲルの広いテーマ
として展開されていた。